退職にまつわるあれこれ

退職代行を利用する前~退職後までにしておくべき事前準備

退職代行を利用する前~退職後までにしておくべき事前準備

やっておくべき準備を3つのステップに分けて解説します。

ステップ1:退職後の生活に向けた準備
ステップ2:退職代行を申し込むための準備
ステップ3:退職代行を実行するための準備

まずはステップ1、退職後の生活に向けた準備から始めましょう。

ステップ1:退職後の生活に向けた準備

・生活費の準備

 

退職代行を利用する場合、退職後の生活費をあらかじめ準備しておく必要があります。

転職先が決まっていない場合、収入がないため、失業保険で生活を賄おうと考えている方も多いでしょう。

しかし、退職代行を利用すると自己都合退職となるため、

失業保険の支給は2ヶ月後になる可能性が高いのです。(2025年4月最新情報↓PICKUP参照)

 

 雇用保険の失業給付を原則2か月間は受け取れませんでしたが、2025年4月1日から、その期間が1か月間に短縮しました。                                              ※ただし、過去5年間に2回以上、自己都合で退職をした人は、待期期間とその後の3か月間、失業給付が支給されないというルールは、4月以降も変わりません。

とはいえ、1か月は無収入となるため、貯金など金銭に余裕がない場合には事前に生活費を確保しておくことが重要です。

失業保険の支給までの間、以下の方法で生活費を確保することが考えられます。

 

1. **傷病手当金の申請**

病気や怪我で働けない場合、傷病手当金を受け取ることが可能です。

申請は退職前(在職中)に行い、退職後も受給が続きます。

傷病手当は同一の疾病又は負傷及びこれにより発した疾病によって休業する場合、傷病手当金の支給を開始した日から通算して1年6カ月に達する日まで受給可能です。詳しくは今度別記事にてお話させて頂きます。

 

できれば、退職前(在職中)に病院を受診→会社を休職→働ける状況になるまでは退職しない方がおすすめです。

2. **退職金の確認**

会社の就業規則や契約書に退職金が記載されているか確認しましょう。記載があれば、退職金を受け取れる可能性があります。

3. **アルバイト**

失業保険の申請時期を除けば、アルバイトをすることができます。転職活動と並行してアルバイトをすることも検討できますが、ハローワークに申請が必要です。

 

4. **お金を借りる**

貯金がない場合や傷病手当金が受給できない場合、消費者金融や銀行からお金を借りることも一つの手です。ただし、借りたお金は転職が決まるまでの生活費として使うことを忘れないようにしましょう。

 

・必要な手続きについて確認

退職後は手続きはすべて自分で行う必要があります。

主な手続きには失業保険の申請、健康健康保険の切り替え、確定申告があります。詳しい手続きについては、事前に確認しておきましょう。

 

・退職後の仕事、転職について確認

退職前に転職活動を始めておくことも重要です。

退職後は安心感から転職活動が後回しになりがちですが、計画的に動くことが成功につながります。

さらに次の仕事をはじめるまでに仕事をしていないブランクが長くなると、会社への印象は悪くなります。

どんな職場がいいか。どのエリアで働きたいか。など事前にある程度考えておく方がよいでしょう。

次に、ステップ2:退職代行に申し込むまでの準備を進めていきましょう。

 

ステップ2:退職代行に申し込むまでの準備

退職代行に申し込む際は、必要事項を事前に確認し、スムーズに進めるための準備をしましょう。以下の5つをチェックしておくことをおすすめします。

1. **有給休暇の残日数の確認**

有給休暇が残っている場合は、しっかりと消化したいものです。残日数を確認しておきましょう。

 

2. **雇用形態や雇用期間の確認**

自分の雇用形態(正社員、契約社員、パートなど)や雇用期間を調べておくことで、退職に関する条件が明確になります。

 

3. **会社への要望事項の整理**

退職代行業者に伝えたい要望をまとめておきましょう。特に、必要な書類の取り扱いや手続きに関する要望はしっかりと伝えることが重要です。

 

4. **会社の連絡先の確認**

退職の意思を伝える相手や部署、連絡先を確認しておきましょう。連絡先が複数あるとスムーズに進むことが多いです。

 

5. **退職代行希望日の設定**

退職代行を実行してほしい日(退職日)をあらかじめ決めておくことも大切です。希望日をもとに、退職の手続きを進めていきます。

退職代行の料金も事前に用意しておく必要があります。

 

ここまででステップ2、退職代行を申し込むまでの準備が完了しました。

次はステップ3:退職代行を実行するための準備に進みましょう

 

ステップ3:退職代行を実行するまでの準備

退職代行を実行するためには、以下の4つの準備を行う必要があります。

1. **私物の持ち帰り**

私物は必ず持ち帰り、残さないようにしましょう。忘れた場合、会社が処分してしまう可能性があります。

2. **引き継ぎ資料の整理**

業務を引き継ぐための資料を整理しておきましょう。適切に整理することで、後のトラブルを避けられます。

3. **貸与物の返却**

会社から貸与されている物は、退職代行の実行日前日までに返却しておきましょう。

4. **社宅や寮からの引っ越し**

社宅や寮に住んでいる場合、退職代行の実行日までに引っ越しを済ませておく必要があります。

これらの準備を行っておくことで、退職の際のやりとりを最小限に抑えることができます。

 

最後に、今迄お話した内容でチェックリストを作成しましたので、ぜひ活用してください。

 

退職代行の事前準備チェックリスト

退職代行を利用する前に準備するものや確認すべきことをまとめました。

余裕がある場合には、これを参考にして、しっかりと準備を進めておくとよいでしょう。

準備するためのチェックリスト

□ 生活費(2~3ヶ月分)
□ 転職の方向性の決定
□ 退職届の作成
□ 退職代行の費用

知っておきたいこと

□ 退職後の手続きに必要な書類
□ 失業保険の申請方法
□ 健康保険の切り替え方法
□ 確定申告の方法

確認しておくこと

□ 有給休暇の残日数
□ 勤続年数
□ 雇用形態・雇用期間
□ 会社の連絡先

やっておくこと

□ 私物の持ち帰り
□ 引き継ぎ資料の整理
□ 貸与物の返却
□ 社宅や寮からの引っ越し
□ 要望事項を退職代行へ伝える
□ 退職代行希望日の設定

 

これで準備は完璧です!しっかりと準備を整え、退職代行の日を迎えてください。

あなたが一日でも早く退職できることを応援しています。

 

 

-退職にまつわるあれこれ